豆知識

フレイル(虚弱)

フレイルとは?

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「フレイル(虚弱)」についてのお話をさせていただきます!

⼈は年を取ると段々と体の⼒が弱くなり、外出する機会が減り、病気にならないまでも⼿助けや介護が必要となってきます。
このように⼼と体の働きが弱くなってきた状態をフレイル(虚弱)と呼びます。
⼀⾔で表すと、「健康」と「要介護」の狭間の状態です。
つまり、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。

健康状態を続けるためには、このフレイルを予防することが⼤事です。
早期発⾒・早期⽀援により、多くの⾼齢者の⽣活機能の維持・向上を⽬指して、⽇本⽼年医学会が2014年に「フレイル」という概念を提唱し、普及に努めてきました。
⽇本は男⼥とも平均寿命が延伸し世界トップクラスの⻑寿国ですが、これからは「元気に⾃⽴して⽇常⽣活を送ることができる健康寿命」を伸ばすことが⼤切です。

引⽤:公益社団法⼈ 東京都医師会

引⽤:厚⽣労働省資料
「後期⾼齢者の低栄養防⽌等の推進について」

フレイルの3つの要素

フレイルは多⾯的な概念であり、3つの要素があります。

  1. 「⾝体」の虚弱:ロコモ、サルコペニアなど
  2. 「こころ/認知」の虚弱:うつ、認知機能低下など
  3. 「社会性」の虚弱:閉じこもり、孤⾷など

これらの散在する⾼齢者の問題に関する概念を1つにまとめ、⾼齢者の状態を全体的に把握します。

⾝体的フレイルのチェック項⽬

項⽬評価基準
体重減少6か⽉で、2〜3kg以上の体重減少
筋⼒低下握⼒ 男性<26kg、⼥性<18kg
疲労感 (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする、など
歩⾏速度通常歩⾏速度<1.0m/秒
⾝体活動(1)軽い運動・体操をしていますか?
(2)定期的な運動・スポーツをしていますか?
上記の2つのいずれも「していない」と回答

0項⽬:健常
1〜2項⽬:プレフレイル(フレイルの前段階)
3項⽬以上:フレイル

フレイルの予防

① バランスのよい⾷事

低栄養は、フレイルを起こす最⼤の要因です。
⾼齢者になり、⾷が細くなって、満腹感があっても栄養が⼗分に摂れていなかったり、さっぱりしたものばかりを⾷べて、体を維持するために必要な栄養素が不⾜したりします。
特に⼀⼈暮らしの⾼齢者は、⾷事の品数も減り、⾷べる⾷材も偏り、⾷欲が低下しがちで、低栄養状態に陥りやすくなります。
特に体をつくるたんぱく質は重要です。さまざまな栄養素をバランスよくしっかりと摂取して、低栄養状態に陥らないようにしましょう。

② ⽇常⽣活の中での運動

⽣活習慣病を予防したり、運動機能を維持するためには、⽇常⽣活で運動習慣を取り⼊れることが⼤切です。
特に筋⼒や筋⾁量は、⾼齢者がサルコペニアの状態になっても。適切な運動や栄養摂取により⽐較的短い時間で取り戻しやすいと⾔われています。

③ 社会とのつながり

⾼齢になると、社会的地位や家族の役割が変化したり、家族や友⼈を喪失することで気⼒や活気が失われてしまうこともあります。
外出する機会や気⼒が失われ家に閉じこもりがちになると、⾝体的フレイルへと進⾏しやすいです。
趣味のサークルなどで新たなつながりを作ったり、地域のボランティアなどで貢献する役割を担ったりして⼈との関わりを保ち続けることは、⾝体的、精神⼼理的フレイルの進⾏予防になります。
お勧めは、誰かと⼀緒にごはんを⾷べることです。
家族や友⼈と⼀緒に⾷事を摂る(共⾷)と、コミュニケーションをとりながら楽しく⾷べられるうえ、⾷欲が⾼まって多様な⾷材を⾷べられ、低栄養になることも避けられます。これにより⾝体的・精神⼼理的・社会的フレイルの全てを予防できます。

他にも、⽔分をしっかり摂る。⼝腔ケアや嚥下機能を保つ。など、出来ることを少しずつ⾏い、フレイルを予防しましょう

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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