豆知識

サルコペニア

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「サルコペニア」についてのお話をさせていただきます!

サルコペニアとは?

加齢に伴って⽣じる⾻格筋量と⾻格筋⼒の低下を「サルコペニア」と呼びます。 加齢以外に原因が明らかでないものを「⼀次性(加齢性)サルコペニア」 加齢以外に原因があるものを「⼆次性サルコペニア」と分類されます。 「⼆次性サルコペニア」の分類は下記表をご参照ください。

一次性サルコペニア
加齢性サルコペニア 加齢以外に明らかな原因がないもの
二次性サルコペニア
活動に関するサルコペニア 寝たきり、不活発なスタイル、(生活)失調や無重力状態が原因となり得るもの
疾患に関するサルコペニア 重症臓器不全(心臓、肺、肝臓、腎臓、脳)、炎症性疾患、悪性腫瘍や内分泌疾患に不随するもの
栄養に関するサルコペニア 吸収不良、消化管疾患、および食欲不振を起こす薬剤使用などに伴う、摂取エネルギーおよび/またはタンパク質の摂取量不足に起因するもの

筋⾁量の減少について

⼀般的に70歳までに、20歳代に⽐較すると⾻格筋⾯積は25~30%、筋⼒は30~40%減少し、50歳以降毎年1~2%程度筋⾁量は減少すると⾔われています。

普段あまり運動しない⼈だと、30歳くらいから筋⾁量が減っていきます。

サルコペニアの存在は、⾼齢者では「ふらつき」,「転倒」, さらには「フレイル」に密接に関連し、その先には要介護状態が待ち受けています。

病態

  1. 多因⼦
    ⼀次性サルコペニアの病態は、「⾝体活動度の低下」「栄養(たんぱく質)不⾜」「⾻格筋幹細胞の減少」「運動単位の減少」ように、複数の要因があり、多因⼦により複合的な要因が重なり合って誘発されると考えられます。
  2. 栄養の問題 特にたんぱく質
    筋⾁の萎縮はたんぱく質量に依存しています。 筋⾁から⽔分を抜くと、88%がたんぱく質です。すなわち、筋⾁たんぱく質の合成が増え、分解が減れば、理論上筋⾁は⼤きくなります。⾷事より摂取されたたんぱく質は腸管で消化分解され、アミノ酸として吸収されます。
    アミノ酸の中でも、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と⾔われる必須アミノ酸は重要です。 しかし、加齢とともにたんぱく質摂取量が減り、⼗分な量のアミノ酸が吸収できないのがサルコペニアの要因の⼀つである可能性は⾼いと⾔われています。
筋肉の肥大

サルコペニアの予防

サルコペニアの予防は、フレイルの予防と⼀致することが多いです。

◆バランスのよい⾷事

低栄養は、サルコペニアを起こす要因の1つです。⾼齢者になり、⾷が細くなって、満腹感があっても栄養が⼗分に摂れていなかったり、さっぱりしたものばかりを⾷べて、体を維持するために必要な栄養素が不⾜したりします。特に⼀⼈暮らしの⾼齢者は、⾷事の品数も減り、⾷べる⾷材も偏り、⾷欲が低下しがちで、低栄養状態 に陥りやすくなります。

特に体をつくるたんぱく質は重要です。⾷事の量が減ってきた⽅は、⾷事とは別にアミノ酸を摂取するよう⼼がけましょう。さまざまな栄養素をバランスよくしっかりと摂取して、低栄養状態に陥らないように意識して下さい。

◆⽇常⽣活の中での運動

⽣活習慣病を予防したり、運動機能を維持するためには、⽇常⽣活で運動習慣を取り⼊れることが⼤切です。筋⼒や筋⾁量は、⾼齢者がサルコペニアの状態になっても、適切な運動や栄養摂取により⽐較的短い時間で取り戻しやすいと⾔われています。特にレジスタンス運動(いわゆる筋トレ)の効果は研究でも明らかになっていますので、ぜひ取り組んでください。

他にも、⽔分をしっかり摂る、⼝腔ケアや嚥下機能を保つ、など、出来ることを少しずつ⾏いサルコペニアを予防しましょう!

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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