豆知識

脳卒中(脳⾎管障害)

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「脳卒中(脳⾎管障害)」についてのお話をさせていただきます!

脳卒中とは?

脳卒中(脳⾎管障害)とは、脳の⾎管が破れたり詰まったりしてその先の細胞に栄養が届かなくなり、脳細胞が障害を受ける病気の総称です。

脳卒中は発症すると、たとえ⼀命を取りとめても、体や精神に重度の後遺症をを起こすことが多くありますので、脳卒中にならない為の対策が⾮常に重要です。寝たきりなど重度要介護の原因の4割、認知症の原因の3〜4割は、脳卒中がきっかけとなっています。


脳卒中の分類・症状

主なものに①脳梗塞, ②脳出⾎, ③くも膜下出⾎, ④動静脈奇形などがあります。
特に①〜③が多く、中でも⽇本では①脳梗塞の発症率が⾼くなっています。

1)脳梗塞

脳を養う⾎管が詰まるタイプで、脳梗塞は次の3つに分類されます。

  1. ラクナ梗塞:脳の細い⾎管に動脈硬化が起こり詰まる
  2. アテローム⾎栓性脳梗塞:脳の太い⾎管の内側にコレステロールの固まりができ、そこに⾎⼩板が集積し動脈を塞ぐ
  3. ⼼原性脳塞栓症:⼼臓にできた⾎栓が流れてきて⾎管を塞ぐ脳卒中の約75%を占める。

2)脳出⾎

細い脳⾎管が破れて出⾎し、神経細胞が壊死する。
原因の多くは⾼⾎圧。⾼齢により脳⾎管が弱くなり、⾎管が破れる場合がある。
⽇中の活動時に、頭痛やめまい、半⾝マヒ、意識障害などが起こる。
脳卒中の約20%を占める。

3)くも膜下出⾎

脳は、外側から順に「硬膜」「くも膜」「軟膜」という3層の膜(髄膜)で覆われている。
くも膜下出⾎は、この軟膜にある動脈にできたこぶ(動脈瘤(どうみゃくりゅう))が破裂し、膜と膜の間にあふれた⾎液が脳全体を圧迫する病気。
突然激しい頭痛、嘔吐、けいれんなどが起こりやすく、意識がなくなり急死することもある。脳卒中の約5%を占める。

脳卒中になりやすい⼈

  • 60歳以上の⼈
  • 男性
  • 脳卒中を患った家族がいる⼈
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 不整脈がある⼈
  • 喫煙者
  • 多量の飲酒をする人
  • 肥満
  • 弁膜症、⼼筋梗塞のある⼈

脳卒中発症時のチェック⽅法と対応

  • 顔:「イー」と⾔ってみる
  • 腕:前ならえをする
  • ⾔葉:簡単な⾔葉を⾔う

脳卒中の予防

脳卒中はほとんどが何らかの病気を持っている⼈がかかります。
原因となる病気の多くは⽣活習慣病なのです。
下記は、⽇本脳卒中協会から出ている、「脳卒中予防⼗か条」です。
これらに注意し、脳卒中を予防していきましょう!

脳卒中予防⼗か条/⽇本脳卒中協会

  1. ⼿始めに ⾼⾎圧から 治しましょう
  2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  3. 不整脈 ⾒つかり次第 すぐ受診
  4. 予防には たばこを⽌める 意志を持て
  5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  6. ⾼すぎる コレステロールも ⾒逃すな
  7. お⾷事の 塩分・脂肪 控えめに
  8. 体⼒に 合った運動 続けよう
  9. 万病の 引き⾦になる 太りすぎ
  10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

⽇本脳卒中協会から、簡単な説明と予防についての動画が出ておりますので、こちらもぜひ参考にしてください。

バイタリでの取り組み

◆予防

バイタリではまず予防として、⽇頃体を動かしていない⽅への運動指導を⾏うほか、⽇常から健康を保つような声かけやアドバイスなどを⾏なっております。
上記の通り、脳卒中の原因は⽣活習慣の乱れから起こる様々な問題です。
⽇頃からの取り組みが予防に1番効果的なので、頑張って⼀緒に取り組んでいきましょう!

◆訪問で⾏うこと

脳卒中の⽅に対しての施術は、脳梗塞の⽅でも脳出⾎・クモ膜下出⾎の⽅でも⼤きくは変わりません。脳出⾎の⽅の⽅が⾎圧上昇時のリスクが⾼いので、よりしっかりとした管理が必要となります。

●鍼治療と運動療法により、からだの機能を回復させる

からだの機能を回復させる⽅法は、症状により異なるります。
・疼痛やけいれんなど → 鎮静作⽤により、機能が異常に⾼まっている状態を抑える働きをする。
・痺れ、運動⿇痺など神経系の機能低下→興奮作⽤により働きを活発にする。

拘縮が起こってしまっている⽅には鍼治療やマッサージにより、対象の組織をリラックスさせ少しずつ緩めて動かせるようにしていきます。

動きやすくなった部位に対して運動療法を⾏い、固まってしまった組織を動かしていきます。

反対に動きが鈍くなってしまっている部位に対してはしっかりと運動療法を取り⼊れて刺激を与え、さらに患者さんご⾃⾝でも筋発揮をしていただくエクササイズを取り⼊れ、機能を回復させていきます。

単に鍼やマッサージで筋⾁を緩めるだけではなく、機能回復のためのエクササイズや歩⾏など必要な事を段階的に取り⼊れ、動きの改善を⾏なっていきます!

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

関連記事