こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「楽な立ち上がり方」についてのお話をさせていただきます!
立ち上がり動作
イスなどに座った姿勢から立ち上がる動作は、高齢者にとって困難な動作の1つです。
立ち上がり動作が困難なことにより、日常生活において活動の範囲を狭めてしまうことにつながります。
立ち上がり動作に関する様々な研究では、特に下肢筋力が重要視されていますが、立ち上がる際の動作パターンも重要となります。
脚筋力
脚筋力とは、下肢の筋力のことです。下肢の大きな筋群には、大腿四頭筋(太もも前面)、ハムストリングス(太もも後面)、腓腹筋(ふくらはぎ)、前脛骨筋(すね)があり、脚筋力とはこれらの筋の総合的な筋力のことを言います。
脚筋力は、歩行、椅子の立ち座り、階段昇降など様々な日常生活の動作で使われます。そのため日常生活の活動性が低下すると脚筋力も低下し、脚筋力が低下すると転倒や疾病のリスクが高くなることが明らかになっています。
日常生活の活動には脚筋力が必要不可欠なので、脚筋力の著しい低下はロコモティブシンドロームに近い状態といえます。
動作パターン
椅子から立ち上がるためには以下の4つのフェーズがあります。
1) 足を体の方に寄せ、お尻を前に出す。
2) 重心位置をお尻から足に移動させる。
3) お尻が椅子から離れる。
4) お尻が椅子から離れてから立ち上がる。
特に2) の重心位置を移動させることが出来ないと、上手く立つことが出来ません。座ったまま体を前に傾け、つま先を触るなどの練習を行い、重心を前に移す練習を行いましょう。
また、立ち上がりの介助をする場合も同様です。
腕を持って斜め上に引っ張り上げようとしてしまうと、上手く立ち上がることが出来ません。
体を前に倒し、1度斜め下方向に力を誘導させてから立ち上がる方向に介助をしてあげるようにしましょう。
体を前に倒す動作が怖いという方もいらっしゃいます。これは前に倒れそうで怖いということですので、無理に行おうとせず、しっかりと声かけをすることと、相手に安心感を与えるような働きかけが重要となります。
3) → 4) への移行の際には、下半身の筋力が必要となります。椅子に座った状態での膝伸ばしや、椅子を使ったスクワットなどを行い、日頃から下半身の筋力が衰えないようにしていきましょう。
バイタリで行うこと
立ち上がりの改善のために、まず立ちやすい動きが出来るように、動作パターンの反復練習を行います。上記のような重心移動の練習から、お尻を浮かせるところまでをしっかりと行います。
この動作パターンがしっかりと出来る状態をまず作っていきます。それと並行して、下肢の筋力強化も行っていきます。スクワットも、下手にやると膝を痛める原因となりますので、きちんとしたフォームが重要となります。
この辺りが、スポーツトレーナーが在籍していることが非常に強みとなります。体を上手く使い、楽に立ち上がれるように練習していきましょう!
『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!