豆知識

脳血管性認知症

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「脳血管性認知症」についてのお話をさせていただきます!

脳血管性認知症とは、脳の血管の病気がきっかけとなって発症する認知症のことです。アルツハイマー型認知症に次いで患者が多く、認知症の20~30%を占めています。
また、アルツハイマー型認知症に比べて男性の割合が高く、女性の2倍近くの有病率となっています。脳の血管の病気には脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などがあり、病気になっている脳の場所や障害の程度により、脳血管性認知症の症状は異なります。
脳血管性認知症は高齢者のみが発症するわけではありません。若い世代の発症もみられ、脳血管障害が原因と認定されずに「高次脳機能障害」と診断されるケースもあります。

◆脳血管性認知症の特徴

脳血管認知症では、脳血管に障害を受けている部分の機能は低下しますが、障害を受けていない正常な部分の機能は保たれます。
このように、できることとできないことに大きな能力の差がある状態のことを「まだら認知症」と言います。

まだら認知症の具体的な例として次のようなものが挙げられます

  • 計算ができなくなっていても専門知識は維持されている
  • 朝は元気で会話もできていたのに、夕方になると反応が鈍くなる
  • 一度忘れた人の名前や顔を次に会ったときには思い出す
  • 一日のうちでも、その時の体調でできなかったことができるようになるなどの症状の変化がみられる

◆症状を自覚しやすく抑うつや怒りを感じる

前述したように、脳血管性認知症特有の症状の一つにまだら認知症というものがあります。
この「できること・分かること」「できないこと・分からないこと」の能力の差については本人も自覚しています。
この病識により、脳血管性認知症では深い悲しみや歯がゆさを感じてしまい、抑うつや怒りの感情へと繋がってしまうことが多いのです。

◆感情失禁(感情のコントロールができない)

脳血管性認知症になると、様々な感情をコントロールすることが難しくなり、怒りや悲しみなどの感情が通常よりも激しく表れやすくなります。

このような症状は感情失禁と呼ばれます。この感情失禁がうつ状態を引き起こす恐れもあります。
  • 喜怒哀楽が激しい
  • 感情の制御が難しい
  • 表情がなくなることがある
  • なんでもない会話に対して泣き出す

◆様々な症状が併発しやすい

脳血管認知症では、脳細胞の死滅の影響により様々な症状が併発しやすくなります。
  • 運動麻痺
  • 感覚麻痺
  • 歩行障害
  • 言語障害
  • 嚥下障害
  • 排尿障害 など

上記に挙げた症状は他の認知症でも同じように表れる症状ですが、脳細胞が障害を受けた部分により、認知症以外の症状を併発しやすいというのが脳血管性認知症の特徴の一つです。

◆予防について

直接の原因である脳梗塞など、脳の血管の病気を防ぐことが一番の予防策です。
血管の病気を引き起こす原因は動脈硬化と言われています。動脈硬化のリスク要因である生活習慣病に注意することが重要です。
具体的には高血圧、糖尿病、心疾患、脂質異常症、喫煙などが挙げられます。また万が一脳血管型認知症を発症してしまった場合は、症状を軽減する対応が必要です。
また、脳梗塞などの発作が再発すると、認知症の症状も悪化する可能性が高いので、発作を予防することも大切です。

◆脳血管障害の治療に取り組む

そもそもの原因である脳血管障害に対する治療を続けましょう。
例えば脳梗塞の場合は、その後も小さな発作を繰り返しやすいため、発作を起こさないよう予防することが重要になります。
たとえ小さな梗塞でも、認知症の症状が悪化したり、進行する恐れがあります。
発作が起きてしまったら、素早く医療機関にかかりましょう。
いつもより反応が鈍いというだけでも梗塞が起きている可能性がありますので、小さな異変でも、気づいたらすぐに受診しましょう。

◆リハビリについて

また、運動機能に障害がある場合、リハビリテーションによって認知症を遅らせることも期待できます。
歩行訓練や指先を使った簡単な作業、あるいは将棋やオセロなど脳を使うゲームなどは効果的です。
ただし、リハビリテーションに関しては、患者によって障害が異なることからも、医師などの指示のもと、本人に最適と思われるメニューを実践するようにしましょう。
また、まだら認知症では日によって、できる・できないが異なるため、本人の様子をうかがったうえで、できないことを補助するようにしましょう。
できることまで介助してしまうと、本人にとってリハビリテーションになるはずの機会まで奪ってしまいます。
残存している機能は極力維持し、失われた機能は周囲が介助しながらもリハビリによって回復させるようにしましょう。

◆バイタリでの取り組み

訪問で行うこと・・・訪問では脳血管障害の後遺障害である運動麻痺、感覚麻痺、歩行障害がある場合、主に運動機能の障害に対する鍼やマッサージなどの施術、運動療法などのリハビリを行います。
また残存機能の強化も図ります。そうすることで脳神経も刺激され運動機能の回復と同時に認知症の進行を遅らせます。
前述したように、まだら認知症のような症状は日によってできること、できないことが異なるためその日の症状に合わせたプログラムを組んで施術を行っています。

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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