豆知識

レビー小体型認知症

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「レビー小体型認知症」についてのお話をさせていただきます!

レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで多い認知症です。脳の神経細胞のαシヌクレインというたんぱく質を核としたレビー小体という物質が、大脳皮質にたまることで神経細胞が失われ、認知症の症状が現れます。

レビー小体は運動機能をつかさどる脳幹にもたまりやすく、神経伝達物質であるドーパミンが減少するため、多くの場合、手の震えなどのパーキンソン症状をともないます。

75~80歳の高齢者に多くみられますが、なぜレビー小体という物質が脳に出現するのかはわかっておらず、いまのところ脳の年齢的な変化と考えられています。
また、レビー小体型認知症では記憶をつかさどる側頭葉や視覚認知を担う後頭葉が障害されるため、幻視が出やすいとされています。

◆幻視をはじめ3徴と呼ばれる特徴的な症状があります。

  1. 認知機能の変動。日や時間、場所によって、頭がはっきりとしている状態とボーっとして理解力や判断力が低下している状態を交互に繰り返します。
  2. 繰り返し出現する幻視。幻視は実際にはない、周りの人には見えていないものが、本人にはありありと見えている状態のことをいいます。人形が女の子に見える、丸めた洋服が動物に見えるなど、別の物と見間違える錯視もよくみられる症状です。
  3. パーキンソン症状。手足がこわばって歩きにくくなる、手が震える、姿勢が前かがみになるなどの運動症状が生じます。

3徴以外の症状としては、眠っている間に大声で叫んだり、暴れたりする睡眠中の行動異常(レム睡眠行動障害)、便秘や異常な発汗、だるさ、立ちくらみなどの自律神経症状、抗精神病薬への過敏性(副作用が出やすくなる)などもよくみられます。

◆症状の進み方

最初は便秘や嗅覚の異常、レム睡眠行動障害が現れることが多いとされています。少し遅れて、立ちくらみ(起立性低血圧)や3徴(認知機能の変動、繰り返し出現する幻視、パーキンソン症状)が出てきます。

その後は幻視や錯視の訴えが徐々に増えていき、幻聴や妄想なども目立つようになっていきます。また初期のうちは認知機能は比較的保たれ、もの忘れも軽く、見当識や理解力の低下などもほとんどみられません。

中期になると、パーキンソン症状が強くなり歩行などが困難になってきます。初期のうちは目立たなかった記憶や見当識の障害もみられるようになります。認知機能や意識レベルの変動も大きくなり、しかも悪い時間帯が長くなるため、これまでと同じようなコミュニケーションが難しくなります。

幻視や妄想などの対応に困る場面も増えてきます。後期になると、パーキンソン症状や認知機能の障害がさらに悪化し、介助なしで日常生活を送るのは困難です。認知機能の変動は目立たなくなりますが、常に悪い状態が続きます。

◆バイタリでの取り組み

《訪問で行うこと》

レビー小体型認知症は、初期からパーキンソン症状である筋肉のこわばりや手足の震えなどが出ることが多いためマッサージによって、全身の血流を促します。それに加え、これ以上の筋力低下を防ぐ為、自 動、他動運動療法を取り入れて施術します。

痛みの訴えがある方には、無理のない範囲からコミュニケーションを取りながら進めます。関節を動かすことにより関節がポンプの役割をし、血液の循環がうながされます。また、脳血流量の増加を促し認知機能の低下を予防するため頭部や特定の経穴などに鍼治療を行う場合もあります。

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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