豆知識

パーキンソン病

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「パーキンソン病」についてのお話をさせていただきます!

◆パーキンソン病とは?

からだの動きに障害が現れる病気です。
脳の中にある「黒質(こくしつ)」という部分の細胞が減ってしまう事が原因です。
黒質はからだの運動を円滑に行うために必要な「ドーパミン」という神経伝達物質(脳の中で情報のやり取りをしている物質)をつくる所です。
誰でも加齢とともに黒質の細胞が減ってきます。しかしパーキンソン病は、その減り方が早くなってしまいます。
脳の他の部分は問題ないのに、なぜか黒質の細胞だけが減少してしまうのですが、それがなぜなのか、未だはっきりとは分かっていません。

◆パーキンソン病の4大症状

①手足が震える(安静時振戦)

座って何もしていない時や寝ている時に、手足が小刻みに震えます。
動いたり、何かしようとするときには震えが止まることが多いのが特徴です。
パーキンソン病の最も代表的な症状です。

②手足の筋肉がこわばる(筋固縮)

筋肉がこわばり、身体がスムーズに動かなくなります。
歯車のように規則的な動きになる場合を歯車現象、こわばりが続く場合を鉛管(えんかん)現象と呼びます。

③動きが鈍くなる(寡動・無動)

素早い動作ができなくなります。
動きが小さくなり、歩いているときにもほとんど手を振らなくなります。
⼀度にいくつもの動作をしようとすると、さらに動きが鈍くなります。

④倒れやすくなる(姿勢反射障害)

立っているとき、軽く押されるとバランスを崩してしまいます。
バランスを崩すと元に戻しづらくなり、転んでしまうことがあります。
これは進行すると出てくる症状です

◆その他の非運動症状

パーキンソン病では、運動症状の他にもさまざまな非運動症状が見られます。
非運動症状の中には運動症状の前に現れるものがあります。

【自律神経失調症】

  • 便秘
  • 頻尿
  • 起立性低血圧(立ちくらみ)
  • 食事性低血圧(食事後のめまいや失神)
  • 発汗
  • むくみ
  • 冷え など

【認知障害】

  • 認知障害
  • いくつかの手順を踏む行動が計画できなくなる遂行機能障害

【嗅覚障害】

【睡眠障害】

【精神症状】

  • うつ、不安などの症状
  • アパシー(身の回りのことに関心が湧かなくなる)
  • 幻覚や錯覚、妄想などの症状

【疲労や疼痛、体重減少】

など・・・


◆病気の重症度分類(ヤール分類)

Ⅰ度障害は身体の⽚側のみで、日常生活への影響はほとんどない
Ⅱ度障害が身体の両側にみられるが、日常生活に介助は不要
Ⅲ度明らかな歩行障害が現れ、バランスを崩し転倒しやすくなる
Ⅳ度日常生活の動作が自力では困難で、その多くに介助が必要
Ⅴ度車椅子またはベッド上で寝たきりで、日常生活では全面的な介助が必要

◆パーキンソン病に似た症状

パーキンソン病とよく似た症状があらわれる場合があります。パーキンソン症状を示すその他の脳の疾患によるものと、飲んでいる薬が影響して症状があらわれる場合とがあります。
これらは、「パーキンソン症候群」と呼ばれます。
これらはパーキンソン病と非常によく似た症状が見られますが、その治療法は全く変わってしまいますので、診断は非常に慎重に行われます。

◆バイタリでの取り組み

バイタリでは、一人一人の病状、生活状況に合わせ、治療や運動療法を取り入れていきます。
脳の指令により全身緊張状態なので、緩和するようマッサージによって筋肉や周りの組織をほぐしたり、関節可動域の改善のためにストレッチ・関節可動域訓練などを行っていきます。
また鍼治療は、パーキンソン病に対して有効な治療法であるというデータが出ています。
運動器症状に関しても改善するデータもありますのでアプローチをしていきますが、まずは自律神経症状に対してのアプローチを行っていきます。
自律神経を整えて身体の調子を整えつつ、運動器へのアプローチを行っていきます。
立ち座りや歩行訓練など、患者様の負担にならないよう配慮をしながら、しっかりと身体を動かすリハビリも行ってきます。
症状の進行を予防し、日常生活において困難になってしまった動作を再び行いやすく出来るよう、⼀緒に頑張っていきましょう!

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

関連記事