豆知識

浮腫(むくみ)

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「浮腫(むくみ)」についてのお話をさせていただきます!

◆浮腫とは?

浮腫(むくみ)とは、皮膚の下にある皮下組織の部分に余分な水分がたまっている状態のことをいいます。浮腫の症状としては、手足や顔が腫れぼったくなるのが一般的です。
病気や怪我、生活習慣の影響によって引き起こされます。重力の関係で水分は下へ落ちるので、通常の場合は下肢、特に膝から下の下腿(かたい)と呼ばれる部分から足先に見られることが多いです。
寝たきりの方の場合は常に背中側が下になっていますので、背中や仙骨部に浮腫が見られます。

※浮腫は様々な原因で不要になった水が回収されず、皮下組織に溜まってしまう

◆浮腫の原因

浮腫の原因は数多くありますが、浮腫が身体の両側にみられるかどうか、また病気によるものとそれ以外かで分けられます。
特に高齢者の場合には、原因が一つではなく複数の要因が合わさって起こる場合がとても多いです。

<病気によるもの>

  • 全身性の浮腫(身体の両側に見られる浮腫)
    心疾患や腎疾患、肝不全など、全身性の病気によるものタンパク質不足などの栄養障害によるものなどその他様々な原因がありますが、まれに薬による影響も全身性の浮腫として現れることがあります。
  • 身体の片側、もしくは一部に見られる浮腫
    リンパ浮腫、下肢静脈瘤、深部静脈血栓症など

<病気以外の原因によるもの>

  • 長時間同じ姿勢をとること(特に立位や座位)
  • 塩分、水分の摂りすぎ
  • お酒の飲み過ぎ
  • 過労、ストレス
    など、しっかり予防すれば防げるものが非常に多いです。

◆浮腫の予防・対策

高齢者の場合、急激な浮腫の進行とともに体重増加がみられたり、浮腫と同時に息切れや呼吸困難などの自覚症状がある場合は、緊急を要する病気の可能性があります。すぐに病院で受診してください。
病的ではない浮腫の場合、夜に症状が増悪しても一晩眠ると症状が軽減していることがほとんどです。朝になっても全く浮腫が改善せず、日に日にひどくなるような場合も、一度原因となる病気がないかどうか確認することをお勧めします。
浮腫を予防するポイントは、「同じ姿勢を長時間取らない」ことです。
立ち仕事の方は定期的に足や膝を曲げ伸ばししましょう。屈伸運動が手軽でオススメです。
反対に座りっぱなしの方は、1時間おきに1度立ち上がると効果的です。その際軽く歩けるとより効果が高まりますので、意識をして動くようにしましょう。
寝たきりの方は背中やお尻に浮腫ができやすいので、定期的な体位変換が必要です。こまめに左右に体を動かすようにしてください。

◆用手的リンパドレナージ(MLD)

足や手の先端から中心部(心臓)に向けて、皮膚を軽くさするようにマッサージを行い、リンパ液を流します。
筋肉へのアプローチを行うマッサージとは手法が異なります。
※強く揉んでしまうと炎症が起こる場合もあるので注意してください。

◆運動療法

浮腫の予防・対策には運動療法は重要な位置を占めています。
ふくらはぎや足の浮腫に対しては、足首をしっかり動かすこと、ふくらはぎの筋肉をしっかり使い、血流を循環させることが効果的です。
また、股関節の動きが悪く股関節周りの筋肉が硬くなることでも、股関節を通る太い血管が圧迫されて血流が悪くなり、浮腫の原因にもなります。
股関節は意外とアプローチが見落とされやすいポイントですので、日頃からしっかりと大きく動かすようにしていきましょう。

◆バイタリで行うこと

バイタリでは、マッサージに加え上記のリンパドレナージを行う他、特に運動療法に力を入れておりますので、全身をしっかり動かして可動域訓練とストレッチを行い、必要に応じてエクササイズをお教えして一緒に行うことで、日頃からご自分でもしっかりと予防・ケアしていけるようにお手伝いをさせていただきます。
栄養のお話しや水分摂取などについても、分からないことはお気軽にご質問ください。

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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