こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「腎不全」についてのお話をさせていただきます!
◆腎不全とは?
腎臓が十分に役割を果たせなくなった状態が腎不全です。
腎臓は血液をろ過し尿を作り老廃物や余分な水分などを排泄させます。
また、血液を作るためのホルモンを出したり、骨を維持するために必要なビタミンDを活性化する働きがあります。
腎機能の低下が進行することで、身体維持に必要な役割を持つ腎臓の機能が十分に果たせなくなります。
腎不全は、数日から数週間でなる「急性腎不全」・数年以上かけてゆっくりなる「慢性腎不全」の二つに分けられます。
急性腎不全は適切な治療によって改善する可能性がありますが、慢性腎不全の場合、治療による改善は現代の医学では難しいのが現状です。
腎不全になると、食事の内容や水分などを制限しなければなりません。極端に腎臓の機能が低下すると、腎臓の働きを代替する治療(人工透析や腎臓移植)が必要になることがあります。
◆腎不全になる原因は?
【急性腎不全】
原因により、「①腎前性腎不全」「②腎性腎不全」「③腎後性腎不全」に分類されます。
「①腎前性腎不全」
脱水、心不全、大量出血、血圧低下、腎梗塞など腎臓への血流が低下することによって引き起こされる。
「②腎性腎不全」
急性腎炎や薬剤性腎障害など腎臓自体に何らかの異常が引き起こされる。
「③腎後性腎不全」
前立腺肥大症、尿管結石、膀胱がんなど尿が排出される経路の異常が原因。
なお正確には“急性腎障害”という単語が用いられますが「腎前性」「腎性」「腎後性」という表現を用いる際に、慣習的に「急性腎不全」という単語も用いられています。
◆慢性腎不全
慢性の腎不全をもたらす病気を慢性腎臓病(CKD)と呼びます。慢性腎臓病を引き起こす原因として「糖尿病が35~40%」、「高血圧が30%近く」を占めています。約7割の慢性腎臓病は、糖尿病・高血圧などの生活習慣病がベースとなっているため、腎臓の治療だけでなく、これらの治療や生活習慣改善が必要となります。
他に
- 糸球体腎炎・多発性嚢胞腎などの腎臓の病気
- 加齢による腎臓の変化
- 尿路結石や前立腺肥大などによる排尿困難
- 薬物性の腎障害
- 小児では慢性の腎盂腎炎や逆流性腎炎など
も原因になります。
主な症状は?
- 尿の異常(回数、量、色など)
- 動機、息切れ
- 貧血
- むくみ
- 高血圧
- 吐き気
- 発熱
- 頭や背中、腰、腹部の痛み
- 食欲不振
- かゆみ
自覚症状があればかなり進行しているケースが多いので、すぐに受診することをお勧めします。重症になると呼吸困難、著しい血圧上昇、激しい嘔吐、衰弱、けいれん、意識障害、致死的な不整脈など命に関わるような状態になってしまいます。
◆治療法は?
急性腎不全は適切に治療すれば、通常は腎機能が回復します。
原因となっている病気の治療と腎不全による症状を改善する治療を並行して行い、場合によっては回復するまでの間、透析療法を行うこともあります。
これらの治療により元どおりの機能まで改善するとは限らず、慢性腎不全に至ることがあります。
慢性腎不全の治療は、大きく分けて 2段階あります。
- できるだけ腎機能を落とさないように、薬による治療と食事療法を行う段階
- 極端に機能が低下した腎臓に代わり、透析療法または腎移植によってその機能を肩代わりする段階
◆慢性腎不全の予防法
【食習慣の注意点】
- 栄養バランスの整った食事
たんぱく質の摂りすぎは腎臓に負担がかかる可能性があります。栄養バランスの整った食事を心がけましょう。 - 塩分や脂質の摂りすぎに注意
塩分や脂質の摂りすぎによる高血圧・動脈硬化は腎機能を低下させます。塩分や脂質の含有量に気をつけ、味付けを工夫して塩分を使いすぎないことが大切です。 - 糖分、カロリーの摂りすぎに注意
糖分、カロリーの摂りすぎで、腎機能低下の大きな要因である糖尿病になることが考えられます。 - 野菜をたくさん摂る
野菜には塩分を体外へ排出させるカリウムが含まれています。ただし、慢性腎不全が進行している場合は高カリウム血症を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
◆生活習慣の注意点
<適度な運動>
ウォーキング・軽めのジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。血流を改善する効果が期待できます。
<しっかり水分補給>
適度に水分補給をして、排尿が滞らないようにします。
<トイレを我慢しない>
排尿を我慢すると腎臓への負担が大きくなります。
<十分な睡眠>
十分に睡眠をとり、疲労回復に努める。
<アルコールとタバコを控える>
飲酒や喫煙は、血管の収縮・血圧の上昇につながります。
◆バイタリでの取り組み
筋力をつけるための運動
腎不全の進行状況に合わせた運動を行い、筋力の維持・増加を目指し体力をつけます。適切な運動を一緒に行うことで、立ち上がり・歩行の安定・転倒予防などにつなげていきます。適度な有酸素運動で、尿蛋白減少などの効果がみられたとの報告もあり、お身体の状態をみて無理のない程度で歩くことも大切です。
むくみに対するマッサージ
腎不全の方は皮膚が乾燥しやすく防御機能が弱くなっているので、皮膚の状態に合わせたマッサージ行いむくみの解消を目指していきます。強めのマッサージなどの乱雑な施術を行うと、皮膚が傷つき感染症のリスクにつながります。一緒に体質改善を行い、腎不全の改善を目指しましょう。
『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!