豆知識

嚥下障害

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「嚥下障害」についてのお話をさせていただきます!

嚥下障害とは?

食物を認識して口に入れて噛み砕き、咀嚼してノドに送り込み飲み込む過程のどこかに障害があります。
加齢による嚥下障害は、窒息、誤嚥、水分や食事の摂取不良による脱水・低栄養、サルコペニア(加齢による筋肉量、筋肉の低下)の原因となります。
嚥下機能の低下により、窒息や高齢者の命を脅かす誤嚥性肺炎になる危険性があります。70歳以上の肺炎は約80%が誤嚥性肺炎といわれています。

嚥下障害になる原因は?

高齢者の嚥下障害のほとんどは、食べるために必要な課程(「口腔期」「咽頭期」「食道期」)に構造的な問題が起こったり、他の疾患との合併で引き起こされます。嚥下障害の原因は必ずしもひとつとは限らず、複数の原因によることも多くあります。

【器質的原因】

口腔・咽頭・食道など、食べ物が通過する部位に原因でうまく嚥下ができなくなるものです。
例)

  • 口内炎・咽頭炎などの炎症やがんの腫瘍が食べ物が通る道を塞いでしまう。
  • 歯の欠損や入れ歯の不具合などでかみ合わせが変わったり、奥歯でしっかりと噛みしめることができない。

【機能的原因】

食べ物を飲み込むために必要な器官の運動状態に原因があるものです。
運動麻痺や認知機能障害を引き起こす「脳血管疾患(脳梗塞、脳出血など)」「パーキンソン病」などの神経と筋肉の伝達異常が生じる神経筋疾患が原因の可能性が考えられます。また、加齢によって嚥下機能に関する筋肉が衰えてしまうこともあります。

【心理的原因】

うつ病や神経性食欲不振、過度なストレスなどの心理的要因で嚥下障害が起きることもあります。唾液を飲み込む際に、ノドに違和感を覚えるなどの症状が見られる点が特徴です。


主な症状は?

食事中にむせる

味噌汁やお茶などの水分を飲んだり、水分を多く含んだ食べ物を食べるとむせやすくなります。

固形物を噛んで飲み込めなくなる

硬い食べ物はよく噛まないと飲み込めないので、柔らかいものや噛まずに食べられるものを好むようになります。

食事に疲れるようになる

時間をかけてよく咀嚼しなければ飲み込めず、咀嚼に時間がかるため食事をするのも一苦労となります。

食事の後、声がかれる

食べ物を飲み込んだあとに声がかすれたり、口腔内に食べ物が残留することから痰が絡みやすくなります。

体重が減る、低栄養状態になる

上記症状により、食事への意欲が低下し食べる量が減り、食事の内容が偏ることで、低栄養状態になって体調を崩したり、体重が落ちていきます。

嚥下障害の予防法

【飲み込みやすい食事の提供】

嚥下機能に応じて食べやすいように、トロミをつける・ゼリー状にする・食品を小さく切っておく。飲み込みやすい形状の食事を提供することで誤嚥のリスクを低減することができます。

【食事の時の環境・姿勢に注意】

気が散ると飲み込むことに集中できなくなってしまうので、落ち着いて食事ができる環境を作りましょう。安定した座位が保てるように、イスやテーブルの高さや姿勢を座布団やクッションなどで調節します。食事姿勢は無理のない範囲で上体をしっかりと起こし、あごを軽く引いた姿勢が誤嚥リスクの軽減につながります。

【口の中の清潔を保つ】

口の中を清潔にしておかないと、誤嚥によって細菌が肺に入った際に重度の肺炎を起こしやすくなります。
食後は毎回しっかり歯磨きをすることが大切です。歯ブラシなどで口腔内を刺激することで唾液の分泌を促進し嚥下障害の予防効果が期待できます。

バイタリでの取り組み

【セルフケアの指導】

咀嚼機能・嚥下機能の改善に効果のあるトレーニングや体操を指導します。

咀嚼機能改善として
舌・口唇・下顎の運動範囲改善、巧みに素早く動かせるようにするトレーニング

嚥下機能改善として
嚥下力を発揮するために、舌骨上筋郡の筋力強化を目的とするトレーニング

【鍼灸治療】

  • 首回りの筋肉の緊張を取るために、首周辺に鍼を刺し筋緊張を取る。また、対象の筋肉に関連する手や足のツボへ鍼刺激を行う。
  • 唾液分泌を目的として、手の人差し指にあるツボへ鍼刺激を行う。など、状態に合わせた施術で対応します。

一緒に体質改善を行い、帯状疱疹からの回復を目指しましょう。

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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