豆知識

褥瘡(じょくそう)

こんにちは!世田谷区成城周辺にてご自宅や施設に訪問して鍼灸・マッサージ・リハビリをやっています「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」です。
今回は「褥瘡(じょくそう)」についてのお話をさせていただきます!

褥瘡とは?

褥瘡(じょくそう)いわゆる床ずれは、長時間同じ体位を続けることで皮膚やその下の組織が圧迫され、血流が滞ることによって発生する皮膚の損傷です。

高齢者や病気、怪我などで寝たきりの人々に特によく見られます。
病院でベッドに寝たきりの患者や、長時間車椅子に座っている人に多く見られます。早期発見と適切なケアが重要です。

褥瘡になる原因は?

褥瘡の原因には、皮膚に持続的な圧力がかかること、摩擦、ずれ、湿気が関与します。長時間同じ姿勢で座り続けると、骨の突出部分に圧力がかかりやすくなります。
《圧力》
長時間同じ姿勢でいることで、皮膚や組織に持続的な圧力がかかり、血流が遮断されます。
例)寝たきりの方の尾骨やかかとが圧迫される

《摩擦》
体がシーツや衣類と擦れることで、皮膚が損傷します。
例)ベッド上での移動や車椅子からの移乗時に皮膚が擦れる

《ずれ》
体が斜めにずれることで、皮膚が引っ張られ損傷しやすくなります。
例)ベッドの背もたれを上げた際に体が下にずれる

《湿気》
汗や尿、便による湿気が皮膚を軟化させ、損傷を受けやすくします。
例)失禁による湿った皮膚が褥瘡のリスクを高める

主な症状は?

褥瘡の症状は、進行の程度に応じて異なり、皮膚の赤みから深い傷まで様々です。例えば、初期段階では皮膚が赤くなる程度ですが、重度になると深い潰瘍が形成されます。

治療法は?

褥瘡の治療法には、圧力の除去、傷のケア、栄養管理、外科的介入などがあります。特別なマットレスを使用したり、栄養補給を行うことで治療が進められます。

《圧力の除去》
体位を頻繁に変えることで、圧力を分散させる。特別なマットレスやクッションを使用する。
例)エアーマットレスを使って圧力を分散させる。

《傷のケア》
傷を清潔に保ち、適切な処置を行う。感染が疑われる場合は抗生物質を使用する。
例)滅菌ガーゼを用いて傷を覆い、抗生物質軟膏を塗布する。

《栄養管理》
栄養バランスの取れた食事を摂取し、傷の治癒を促進する。
例)たんぱく質やビタミンCを多く含む食事を摂る。

《外科的介入》
深刻な場合は、外科的に壊死組織を除去する皮膚移植が行われることがある。
例)大きな褥瘡に対して、健康な皮膚を移植する。

褥瘡の予防法

褥瘡の予防法には、定期的な体位変換、適切なサポート表面の使用、皮膚の清潔と乾燥の保持、栄養管理、適切な衣類と寝具の選択が重要です。定期的に体位を変えたり、圧力を分散させるマットレスを使用することで予防ができます。

<定期的な体位変換>
少なくとも2時間ごとに体位を変えることが推奨される。

<適切なサポート表面の使用>
圧力を分散させるマットレスやクッションを使用する。
例)車椅子使用者にエアークッションを提供する。

<皮膚の清潔と乾燥の保持>
皮膚を清潔に保ち、湿気を避けることで皮膚の健康を維持する。
例)汗や尿をすぐに拭き取って皮膚を乾燥させる。

<栄養管理>
栄養バランスの取れた食事を摂取し、皮膚の健康をサポートする。
例)高齢者にビタミンやミネラルを含む食事を提供する。

<適切な衣類と寝具の選択>
摩擦を減らすために、柔らかく通気性の良い素材を選ぶ。
例)シルクやコットンの衣類やシーツを使用する。

バイタリでの取り組み

1.適切な体位変換・体圧分散のアドバイス
圧力を分散させる姿勢やクッションの置き方などアドバイスさせていただきます。

2.関節拘縮予防・改善
褥瘡のリスクが高まる関節拘縮を予防・改善するための関節可動域訓練を取り入れています。

3.血流を良くすることで褥瘡予防
姿勢改善させ全身の血流を改善させる「高齢者の身体機能改善ケアメソッド」を使用し褥瘡予防を行います。

4.鍼灸で褥瘡治療
褥瘡の状態をみて、その周囲に鍼や灸による治療で組織の血行を良くして、皮膚の再生を促進させます。

一緒に体質改善を行い、褥瘡の改善を目指しましょう。

『脳梗塞』『脳出血の後遺症』『骨折後の後遺症』『パーキンソン病』『脊髄損傷』などで歩行困難・通院困難の方は是非一度「バイタリ訪問鍼灸マッサージ院」の施術をご体験ください!麻痺・神経痛・筋力低下・足のむくみ・認知症等で通院出来ずお困りの方もお気軽にご相談ください!

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