マッサージ・ストレッチの効果について、何が出来て何に効果があって、どのような変化があるかご説明いたします。

マッサージについて

「マッサージ」

マッサージは、さする、揉む、押すなどの刺激を加えることにより滞っていた⾎液が流れ、静脈やリンパの流れを改善・促進する効果があるとされています。

⾎流が改善されることで⾎管が拡張され、⾎圧の低下も促され、⾎液循環が改善されます。

「低刺激での筋膜マッサージ」

スキンストレッチというツールを⽤い、軽い刺激で⽪膚を緩めた後、痛みを伴わない程度の強さでマッサージを⾏っていきます。

軽い刺激により、筋膜と呼ばれる部分までしっかりとアプローチして緩めることが出来ます。

マッサージの効果

「痛みの軽減・消失」

硬くなり動かなくなってしまった組織が緩み、組織同⼠の滑りが滑らかに動くようになることで痛みが軽減・消失されます。

それにより関節を動かしたり、患者さんご⾃⾝で体を動かすことが楽になり、活動レベルの向上が期待できます。

「末梢神経⿇痺の軽減・消失」

硬くなってしまった筋⾁や組織に圧迫され、神経が絞扼(こうやく)されて痺れが出ることがあります。

マッサージをする事で硬くなってしまった部分が緩み、圧迫された神経が解放され、⿇痺が軽減・消失されます。

ストレッチについて

「ストレッチ」

関節を⼤きく動かし、筋⾁や周りの組織をしっかりと伸ばします。ストレッチの効果としては、関節可動域(柔軟性)の改善、⾎流増加、疲労回復などがあります。

筋の伸び縮みを起こすことによって筋⾁のポンプ作⽤を促し、⾎液の循環を良くします。⼼地良い程度に伸ばすので、⼼⾝のリラックス効果もあります。

ストレッチの効果

「⾎液循環の改善」

硬くなった筋⾁がほぐれることにより⾎液やリンパ液の循環が改善され、代謝も促進されます。

それによりむくみの予防や改善、⼼疾患の予防・改善にも繋がります。

「関節可動域の改善」

関節の可動域が改善されることで姿勢が良くなったり、歩⾏機能の改善が期待できます。

それにより活動レベルの向上が期待できます。

「マッサージ・ストレッチの施術例」

施術例①

変形性膝関節症による⼈⼯膝関節置換術⼿術後の患者Oさん

⼿術後の痛みと関節拘縮により、膝が90°以上曲がらない状態で、⽴ち座りにも苦労されておりましたが、マッサージにより痛みが軽減。関節周りの組織や筋⾁が緩み、徐々に可動域が改善しました。同時にストレッチを⾏うことにより筋⾁をしっかり伸ばし、関節運動がスムーズになり、⽴ち座りが楽に⾏えるようになりました。


施術例②

外反拇趾による痛みと歩⾏機能低下の患者Sさん

⻑年外反拇趾による痛みに苦しんでいたSさん。痛みにより歩くことも減ってしまっておりましたが、マッサージと関節へのアプローチにより痛みが消失。痛みが無くなったことにより歩くなどの運動療法が⾏えるようになり歩⾏機能も改善してきました。